8人の男子バスケ 有終星 不祥事影響も走りきった 主将SG辻「いいニュースを」
「アジア大会・バスケットボール男子・7、8位決定戦、日本84-66インドネシア」(31日、ジャカルタ)
最後まで走り抜いた。男子日本代表は順位決定戦に臨み、ホームのインドネシアに勝利。買春行為で4選手が追放されて以降の4戦を8人で戦い抜き、7位で大会を終えた。
第3Qまではほぼ互角だったが、ラスト10分で主将SG辻の思いが実を結んだ。次々と3点シュートをさく裂。計8本を沈め、試合を決めた。「最後に1番得意なスリーポイントが決まってくれた」と晴れやかだった。
コート外での問題で注目を集め、迷いや不安も抱えながら戦った今大会。体力面の負担も大きかった。試合後のミーティングで掛け合った言葉は「お疲れさま」。あいさつではなく本当の意味でねぎらいあったという。
「(不祥事は)二度とあってはならないけど、チームで一つになって戦うという面ではいい勉強になった」と辻。今後代表として目指すのは東京五輪の出場権獲得だ。「いいニュースを届けられるように頑張らないと」。取り戻した誇りと自覚は、今後の勝利で証明する。