錦織圭 フォアハンド強打に手応え 相手棄権で3回戦進出「もったいない終わり方」
「テニス・全米オープン」(30日、ニューヨーク)
男子シングルス2回戦で第21シードの錦織圭(28)=日清食品=がガエル・モンフィス(フランス)と対戦し、6-2、5-4としたところで相手が右手首故障のために棄権し、勝ち上がった。3回戦で第13シードのディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)と対戦する。女子シングルス2回戦で第20シードの大坂なおみ(20)=日清食品=が世界162位のユリア・グルシュコ(イスラエル)に快勝。3年連続で進んだ3回戦で世界33位のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)と当たる。
錦織が失っていたストロークの感覚を取り戻した。わずか30分で奪った第1セットの猛攻を「ベースラインから試合を支配できた。早い展開でフォアを使って攻めることができた」と自ら評価。2週間前に訴えていたショットの不安は消え、表情にも自信が戻った。
モンフィスの反撃に遭った第2セットは1-4とリードされたが、第6ゲームで7度のジュースの末にブレークに成功。第7ゲームで錦織のフォアがモンフィスのラケットを直撃し、右手首を痛めた相手が第9ゲーム終了後に棄権した。
相手の思わぬ棄権に「自分が良くなったところで彼がけがをした。1セット目みたいなテニスができたのか挑戦したかったし、もったいない終わり方だった」と、試合の中でさらに自信を深めたかった本音ものぞいた。
3回戦で対戦するシュウォーツマンは、ベースラインの攻防に速さと粘りがある錦織と似たタイプ。強敵を押し切る力が戻っているのか、復調が試される一戦となる。