池谷幸雄、91年体操ボイコット事件「あの時代は握りつぶせたというか…」
元体操日本代表でタレントの池谷幸雄が1日、日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」(土曜、8・00)に生出演。体操のリオ五輪女子代表・宮川紗江(18)が日本協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の塚原光男副会長(70)からパワハラを受けたと訴えている問題に関してコメントした。
今回の騒動について、突然起こった問題なのかと聞かれると、池谷は「体操界では、これは昔からあるお話というか、そういう噂もありましたし、ボイコットっていう事件が91年にありましたから、僕は現役の時から聞いていました」と述べた。
91年の全日本選手権では夫妻が指導する朝日生命に有利な採点が出ていると主張するチームが選手を出場させず、半数以上がボイコットする前代未聞の事態に発展。当時女子競技委員長だった光男氏は辞任に追い込まれた。
池谷は当時の問題を「審判団が朝日生命のOBばかりで、点数の出方が違うというようなことであったりとか、引き抜きがあったかどうかは別として、朝日生命に(有力選手が)集まっていたというのは事実。全国の指導者の先生がたがたまりにたまってボイコットになったと聞いてます」とした。
こうした問題があったにも関わらず、体質は変わらなかったのかと聞かれると「今の時代だったらこういうことになってたと思いますが、あの時代はメディアが発達してませんでしたし、SNSもありませんでしたし、ある意味、握りつぶせたというか、抑えることはできたんじゃないかと思います」と語った。