「ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機４３－３コカ・コーラ」（１日、豊田スタジアム）

　昨季３位で初優勝を目指すヤマハ発動機がコカ・コーラに４３－３で快勝し、白星発進した。ヤマハのＦＢ五郎丸歩（３２）は１３得点でトップリーグ（ＴＬ）リーグ戦の通算得点を１１９５点に伸ばし、サントリーなどでプレーしたニコラス・ライアンが持つ１１８８点の最多記録を塗り替えた。豊田自動織機はＮＥＣに９－８で競り勝った。

　自身１０季目のトップリーグ（ＴＬ）初戦で塗り替えた。五郎丸は通算最多得点にあと２点と迫って迎えた前半終了間際、降りしきる雨の中で記念すべきＰＧをほぼ正面から決めた。選手生活を振り返りながら「波がある中で通算の記録を出せてうれしい」と笑った。

　圧勝ムードで訪れた７度のキック機会のうち、外したのは１本だけ。ぬれて滑りやすくなったグラウンドにも乱されず、後半には左右の難しい角度からも入れて歓声を浴びた。正確なキックは健在で「満足する結果」と素直に喜んだ。

　ヒーローとなった１５年Ｗ杯後に海外挑戦し、昨季再びＴＬに復帰。１年後に迫る次のＷ杯代表入りの意欲は「まったくない」と笑い飛ばすが、この日の記録を「通過点だと思っている。できるだけ高い記録を残したい」と宣言した。