パワハラ騒動 塚原夫妻が宮川に“平謝り” 感情的反論で混乱招く 進退は言及せず

 体操女子リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(18)が、日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)、光男副会長(70)からのパワハラを告発した問題で、塚原夫妻は2日、代理人弁護士を通じ「宮川選手に直接謝罪させていただきたい」と意向を示した上で、一連の問題に対する対応を謝罪した。ただ、パワハラの有無については、日本協会が立ち上げる第三者委員会の判断に委ね、それぞれの進退については言及しなかった。

 夫妻は直筆署名を入れた文面で「宮川紗江選手を傷つけ、誤解を与え、恐怖心を抱かせ、不信感、不快感を与えてしまったのであれば、全ては私たちの責任であり、本当に申し訳なく思っております。今回の報道は過程はどうであれ、私たちの落ち度が原因と考えております」と、謝罪。「機会をいただけるのであれば、宮川紗江選手に対して直接謝罪をさせていただければ」と、宮川との面会を希望した。

 先月31日の文書では、一部謝罪した一方、千恵子氏が言ったという「五輪に出られなくなるわよ」という言葉は、直近の成績や怪我のためで「脅すためではない」など、宮川の告発内容をほぼ否定。さらに一部メディアを通じた光男氏の「全部うそ」、千恵子氏の「黙ってないわ」などの感情的な反論が、世間から批判を浴びていた。

 その点についても「私たちの感情に任せた自分勝手な発言等により、私たちが対立姿勢にあるとの印象を与えてしまいました。このような発言につきまして宮川沙江選手や宮川紗江選手のご家族に対して、恐怖心や不快感を与えてしまったと思っており、本当に申し訳なく思っております」と、“平謝り”した。

 ただ、ハラスメントの有無については「私たちの宮川紗江選手に対するハラスメント問題につきましては、日本体操協会が立ち上げる第三者委員会の調査活動に全面的に協力し、その判断を待ちたいと思います」とし、進退については触れなかった。

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