池谷氏、体操界の引き抜きは「人間としてやっちゃいけない」森末氏も「御法度」
体操元日本代表の森末慎二氏と池谷幸雄氏が3日、TBS系「ビビット」に生出演。日本体操協会の塚原光男副会長、女子強化本部長の塚原千恵子氏が宮川紗江に対し発表した謝罪文に、朝日生命への引き抜きの事実が一切描かれていないことに、改めて体操界において引き抜きは「御法度」と断じた。
番組では森末氏と池谷氏が生出演し、塚原夫妻が発表した謝罪文について意見を聞いた。その中で、塚原夫妻が関わる朝日生命体操クラブに引き抜こうとされたと宮川サイドが訴えていることに対して、謝罪文では一切触れられていないことも報じた。
これに国分太一は「引き抜き自体は悪いことなんですか?」と率直質問をぶつけると、森末氏は「御法度」とバッサリ。池谷氏も「絶対にやってはいけない」と声を荒らげた。
引き抜きが「御法度」な理由について、森末氏はは「せっかく育てて、やっとこさこれから、というところをフッと持っていかれる。それは、あるコーチによると、選手を育てる気力が無くなると」とコーチ側には相当なダメージがあると説明。
国分が「プロスポーツの移籍とは全然違う?」と重ねると、次は池谷氏が「違う」とキッパリ。「すごい労力を削って、時間削って自分の夢に向かって選手を育てる。その夢をバッサリはぎとられる。強くなってこれから、というとき。夢が砕ける」と訴えた、
番組では以前、千恵子氏に取材した際に「私、勧誘してないもん。全然。30年勧誘してないもん」と語ったフリップを紹介すると、池谷氏は思わず苦笑。「移籍の量は異常です。異常に朝日生命に集まっています」とし、勧誘していないとしている千恵子氏に反論。「人の夢を打ち砕くんですから、人間としてやっちゃいけない」「普通の引き抜きとはレベルが違う。生涯をかけて子供を育ててきている」とコメントしていた。