大坂なおみ 涙の四大大会初8強 激闘「脚が折れてもいいと思って戦った」

 「テニス・全米オープン・3回戦」(3日、ニューヨーク)

 女子シングルス4回戦で世界ランク19位の第20シード、大坂なおみ(20)=日清食品=が、同20位の第26シード、アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-3、2-6、6-4で下し、四大大会で初の8強入りを果たした。同種目の日本勢で8強は04年大会の浅越しのぶ以来で、準々決勝では世界36位のレシア・ツレンコ(ウクライナ)と対戦する。

 大坂の目に涙がにじんだ。コート上で万雷の拍手を浴びながら胸の内を明かした。「もし負けたら自分を許せなくなっていた。全てのボールに追い付けるなら脚が折れてもいいと思って戦った」。2時間1分の激しい打ち合いで最後に勝利への執着心を見せ、四大大会初の8強を手繰り寄せた。

 同い年、20歳のサバレンカとは初対戦。試合の流れが行き来し、気持ちが何度も揺れたが耐えた。闘志あふれるサバレンカの反撃に遭って第2セットを落とすと足早にコートを去った。酷暑対策ルールによる10分間の休憩を利用して心を整え、戻った大坂の目には力が宿っていた。

 最終セットは第1セットのようなショット、サーブの安定感を取り戻した。リズムを乱した相手が第10ゲームで八つ目のダブルフォールトを出して決着し、今季から指導するバイン・コーチが「感情をコントロールして最後まで力強く戦った」とたたえた。

 3月のツアー初優勝後は高まる期待と重圧で余裕を失う試合が続いた。今は再び自分のテニスを出し切ることに集中する日本のエースは言った。「もっと上を目指している」。春先の快進撃の雰囲気を漂わせてきた。

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