宮嶋泰子氏 塚原バッシングに「そろそろ目を覚ましませんか」
体操女子リオデジャネイロ五輪代表、宮川紗江(18)を巡る暴力&パワハラ問題で、宮川への暴力行為により日本体操協会から無期限の登録抹消処分を受けた速見佑斗元コーチ(34)が実際に平手打ちを行っている映像が6日のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)などで報じられた。
3年前に撮影されたもので、直立不動の宮川に元コーチは片手をポケットに突っ込んだまま右手でほおをビンタし、次に左手でビンタ。宮川がよろけるほどの衝撃がある強烈なものだった。
体操取材歴40年で、テレビ朝日のスポーツコメンテーターを務める宮嶋泰子氏は6日に自身のフェイスブックを更新し、フジテレビの動画の記事をリンクする形で投稿。
「速見コーチが宮川選手を思いっきり殴る映像がTVで流れました。体が揺れるほどのひどさです。この状態でも『私はパワハラと思っていない』といった宮川選手や暴力を知りながら速見コーチを信頼しているという宮川さんのご両親に申し上げたい。夢をもってスポーツをする子供たちに、『こういう暴力がなければナショナル選手になれないんだ』という考えを容認せよということでしょうか」と、問いかけた。
男子体操のOBがテレビ内で、宮川がパワハラを告発している塚原夫妻の批判を繰り広げている点に「何も知らない体操OBのタレントが口から出まかせに『宮川さんと速見コーチを引き離すために仕組んだ陰謀説』を振りまいていましたが、とんでもない!ナショナルチーム内で起きる暴力の事実をどう処理したらよいかと塚原強化本部長は必死だったのです」と反論。
自身は早い段階から相談を受けて取材をしていたことを明かし、「いきさつも知らない体操OBのタレントやコメンテーターと称する人が勝手な思い込みによるコメントを垂れ流し、塚原千恵子強化本部長を攻撃するのにはあきれました」と断罪した。
同氏はここまで塚原氏側に立った視点で主張を展開。ネット上では“塚原派”と言われている。パワハラ疑惑で塚原夫妻への批判が強まっている状況の中、テレビ朝日にも同氏へのクレームが殺到しているようで「テレビ朝日にもたくさんのクレーム電話がかかってきているようです」と、説明。局内にも賛否両論があるようだが「今日、スポーツ局の若手に、『取材がしにくくなるので、追求をやめてほしい』と言われました。これにはあきれてものが言えません。私たちメディアの人間には、正しいことをきちんと伝える使命があるのです。暴力は誰が何と言おうとダメです。する側と受ける側がお互いに暴力を認め合う関係は異常です」と、主張した。
宮川と速見元コーチには「きちんとカウンセリングを受け、必要によっては精神科の治療を受けることも必要です。そこからしか再生は行われません」と勧め、塚原バッシングを繰り広げる人々には「テレビを見て、塚原バッシングをうのみにしていた方も、そろそろ目を覚ましませんか」と、呼びかけた。