大坂なおみ歴史的勝利「アイ・ラブ・エブリバディ」大阪生まれ、実は札幌市民
「テニス・全米オープン」(6日、ニューヨーク)
女子シングルス準決勝が6日(日本時間7日)、米国ニューヨークのアーサー・アッシュ・スタジアムで開催され、世界ランキング19位の大坂なおみ(20)=日清食品=が、6-2、6-4で同14位のマディソン・キーズ(23)=米国=にストレート勝ち。日本女子史上初の四大大会決勝進出を決めた。準決勝第1試合でアナスタシア・セバストワ(ラトビア)に6-3、6-0で圧勝したセリーナ・ウィリアムズ(米国)と決勝で対戦する。
日本女子初の快挙を達成した大坂は勝利後のコート上でのインタビューで「ママ、やったよ。アイラブユー。サンキュー」とスタンドで涙を浮かべる母・環さんに喜びを伝えた。続いて決勝で対戦するS・ウィリアムズやファンにも「アイ・ラブ・エブリバディ」と笑顔で感謝を伝えた。
ハイチ系米国人の父と日本人の母の間に大阪で生まれ、3歳で米国ニューヨークに移住。日米の二重国籍ながら、テニス選手としての国籍は日本を選択してプレーしている。母方の祖父は北海道在住で、大坂の日本の住民票は札幌市にある。6日に発生した胆振地方を震源とする地震の被害が深刻な北海道。“札幌市民”の大坂が遠くニューヨークから勇気のわく大きなパワーを届けた。