体操第三者委 岩井委員長が朝日生命との利害関係否定「影響を受けることは全くない」

 体操女子リオデジャネイロ五輪代表、宮川紗江(18)を巡る問題で、日本体操協会は7日、塚原光男副会長(70)、千恵子女子強化本部長(71)の宮川へのパワハラ問題を調査する第三者委員会の立ち上げを発表した。すでに発表されていた元日弁連副会長の岩井重一弁護士が委員長を務めるほか、上田広一弁護士、山崎恒弁護士、伊井和彦弁護士、松田純一弁護士の4人が名を連ねた。第三者委は9月10日から調査を始める。委員は岩井委員長に対し、当協会および調査対象者と利害関係のない第三者であることを条件として委員長に推薦を依頼し、推薦された結果、決定したという。

 ただ、岩井弁護士の委員長就任にはすでに疑問の声が上がっていた。岩井氏は朝日生命が株主を務める株式ブロードリンクの顧問弁護士を務めており、塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブと利害関係があるのではという指摘が出ていた。会見に出席した岩井委員長は疑惑について「一部報道で誤った内容があります。私が関係する顧問先、これはあくまで私が法律相談をするだけであって、まったくどこからか影響を受けることはまったくない」と、断固として否定。「私は弁護士として、しかも第三者委の独立した立場、これを十分認識している」と話した。

 宮川は自身への暴力行為で無期限の登録抹消となった速見佑斗元コーチへの処分は重すぎると主張。その裏に、朝日生命に自身を引き抜きたい塚原夫妻の思惑があるとし、過去の引き抜きととられる言動や、「五輪に出られなくなるわよ」などの強化本部長から掛けられた言葉。2020東京五輪特別強化選手入りを断ったため、NTCの利用制限や、海外大会への派遣ゼロなどの圧力を受けたと主張している。

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