高山勝成の申請もOKに ボクシング連盟が20年東京五輪でプロ認める
助成金流用などの問題で山根明氏(78)が会長を辞任した日本ボクシング連盟が、2020年東京五輪の代表選考でプロを認める方針であることが7日、わかった。8日に都内で開催される臨時総会、理事会で新理事、新会長が選出され、新体制が発足する。改革の第一歩となる五輪代表選考では、プロ側との協議次第で、アマチュアとプロのトップが対決する最終選考会が行われる可能性もある。
国際ボクシング連盟は16年リオ五輪から特例でプロの参加を解禁。元世界王者ら現役のプロボクサー4人が出場したが、メダル獲得はならなかった。プロとアマではラウンド数(プロ12回、アマ3回)などルールが大きく違うため、元ミニマム級4団体世界王者で東京五輪挑戦を希望してプロを引退した高山勝成(35)=名古屋産大=は「マラソンとスプリントほど違う」と話している。
今回のプロ認可は五輪に限ったもので、関係者によると一度引退した高山の申請も認められる方向だ。ただ、現役プロがどれだけ五輪出場を希望するかは未知数。3階級制覇王者の井上尚弥(大橋)らアマ出身の世界王者は多いが、防衛戦のスケジュールなど多くのハードルがある。