ボクシング連盟 山根前会長 除名の声は出ず 第三者委の判断に委ねる

 助成金流用や、山根明前会長のパワーハラスメント、反社会的勢力との交遊が問題となった日本ボクシング連盟は8日、都内で臨時総会と、理事会を開催し、総辞職した理事会の新メンバーを選出し、新体制が発足。新会長には「日本ボクシングを再興する会」のメンバーで、宮崎県連盟会長の内田貞信氏が選出された。

 副会長は宮崎県連の菊池浩吉氏、新潟県連の鶴木良夫氏、千葉県連の坂巻義男氏の3人、専務理事には新潟県連の仁多見史隆氏が入り、執行部は「再興する会」のメンバーが固めた。

 前体制を支えた吉森照夫専務理事、森正耕太郎会長代行、内海祥子常務理事ら旧執行部は総退陣し、“山根体制”は正式に終えんを迎えた。

 さまざまなトラブルを巻き起こした“歴史の男”こと山根前会長については、総会前に一部から永久追放にあたる除名を求める声も出ていたが、菊池副会長によると「そういう声が上がれば、議題にすることを考えていたが、上がらなかった」と、説明。まだ第三者委員会が調査中ということもあり、「第三者委の判断がきてからになる」と、調査結果を見て、改めて判断する意向を示した。

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