国際セーリング連盟、イルカショーを非難 東京五輪テスト大会第1号で不手際を露呈
2020年東京五輪のテスト大会を兼ねて開幕。五輪本番会場が舞台となり、全競技を通じて五輪のテスト大会第1号となる。この日は約30人の大会組織委員会の関係者が訪れ、運営ノウハウの吸収に努めた。ただ、9日の開会式で披露されたイルカショーに国際連盟から非難の声明が発表されるなど、いきなり運営の不手際が露呈した。
2020年東京五輪のテスト大会第1号として開幕したが、いきなりつまずいた。9日に神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館で行われた開会式で、イルカがジャンプするショーが演出の一部として組み込まれたのだが…。
これに対し、国際セーリング連盟の広報担当者がこの日、海洋資源を保護する観点などから「残念に思う」などと非難する声明を発表した。一部の外国選手からショーを疑問視する意見がインターネットの会員制交流サイトに上げられていた。
式典の内容は事前に国際連盟の承認を得る必要があったが、日本の運営側は説明していなかった。国際連盟は声明で「こうした展示を容認しない」とし、関係者に再発防止を求める方針を示した。
日本セーリング連盟の河野博文会長は「イルカの扱いは国、個人によって考え方が違う。不快な思いをされた方がいれば、おわびしたい」と述べた。海外では野生のイルカやクジラを保護する動きが広まっており「慎重さを欠いた」と反省した。