幕下豊ノ島、無傷の3連勝「今日の1勝は大きい。この流れで白星を重ねたい」

 「大相撲秋場所・5日目」(13日、両国国技館)

 元関脇で西幕下筆頭の豊ノ島(35)=時津風=が友風(尾車)を小手投げで下し無傷3連勝。立ち合いで押し込み土俵際でかわされた。反撃を食らって俵に足がかかったが小手をたぐって逆転勝ち。

 「落ち着いていない。必死なのが自分らしさ。最後まであきらめずに。小手がはまった時は大丈夫と思った。足がギリギリになっていたけど感覚的には大丈夫と思った。何万回も土俵際はやってますから」と胸を張った。

 幕内だった16年名古屋場所前に左アキレス腱(けん)を断裂。2場所連続全休し同九州場所で十両からも陥落した。そこから度重なるケガもあり、12場所連続で幕下生活が続いている。常に引退危機と瀬戸際の中、勝ち越せば関取復帰濃厚な地位まで回復してきた。

 「今日の1勝は大きい。この流れで白星を重ねたい」と気持ちも乗っている。ケガする前と比べ、足の状態には「よく戻って来ている。だいぶ落ちているけど、その中でいける一番いい状態」と手応えも増している。

 2年間、幕下でもがいてきた。「お祝いのボーナスがあってもいい。勝っていけばいい結果がついてくる」と7戦全勝Vで昇進が目標だ。

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