桃田8強 次戦は五輪王者林丹と歴史的一戦「憧れ捨てて勝ちにいく」

準々決勝に進んだ桃田賢斗
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 「バドミントン・ジャパン・オープン」(13日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 各種目2回戦が行われ、男子シングルスは世界王者の桃田賢斗(24)=NTT東日本=がデンマーク選手を2-0で下し8強入りした。14日の準々決勝では北京、ロンドン五輪金メダルの林丹(34)=中国=と3年ぶりに対戦する。女子シングルスは山口茜(再春館製薬所)、奥原希望(日本ユニシス)が準々決勝に進出。女子ダブルスはリオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が初戦で敗退した。

 今大会一番の注目カードが満を持して実現する。桃田は危なげなく8強に名を連ね、五輪連覇の林丹との対戦を決めた。同じ左利きで幼少期から憧れてきた英雄。映像を何度も見てお手本にしてきたが、「自分がトップに立つには絶対に越えなきゃいけない壁。憧れの気持ちを捨てて貪欲に勝ちにいく」と余計な感傷は持ち込まずに初勝利だけを狙う。

 唯一対戦した15年3月の全英オープンは0-2で敗れている。しかし、謹慎も経て今夏は世界王者まで上り詰めただけに「3年前の自分より全てのスキルで今の方が強い」と断言した。一方のレジェンドは泰然自若。「桃田は若くて非常に優れた選手。世界王者になることは簡単じゃない」と認めながらも、「誰が相手でも勝ちにいく」と淡々と備えた。

 ここで桃田が林丹を倒せば、世代交代を証明できる。「実績は相手の方が上だが、コート上で劣っていると思ったら勝てない。今は自分の方が強いという気持ちを持って戦いたい」。強気な言葉を選びながら、歴史的一戦への気持ちを高めた。

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