揺れる朝日生命 塚原直也総監督「お騒がせしてすいません」も「(騒動の)影響はない」
暴力、パワハラ問題に揺れる体操の全日本シニア選手権(15日開幕)の有力選手記者会見が14日、試合会場の北九州市立体育館で行われた。女子の10月開幕の世界選手権(カタール、ドーハ)代表候補の杉原愛子(18)=朝日生命=は、塚原直也総監督(41)らとともに入念に調整した。
体操ニッポンで勃発した泥沼のゴタゴタは、一向に収束の気配は見えない。無期限の登録抹消処分を受けた速見佑斗元コーチから暴力を受けたリオデジャネイロ五輪代表の宮川沙江が、コーチの暴力を許容した一方で、杉原の所属する朝日生命体操クラブを運営している日本協会の塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長という夫妻からのパワハラを告発したことで、事態は一気に混沌。夫妻は騒動の裏に、体操界の権力闘争の存在を明かし、社会問題化している。
夫妻の息子である直也総監督は「お騒がせして、すいません」と謝罪。選手たちへの影響も気掛かりだが「みんなシニア(選手権)に向けて、集中して練習してこれた。影響はないと思う」と、話した。