神鋼、サントリー撃破 世界的スーパースターTLデビュー!カーター21得点の活躍
「ラグビー・トップリーグ、サントリー20-36神戸製鋼」(14日、秩父宮ラグビー場)
神戸製鋼がサントリーを36-20で破り、開幕2連勝とした。神戸製鋼はニュージーランド代表112キャップの36歳、SOダン・カーターがデビューし、フル出場して1トライ、2ゴール、4PGで21得点の活躍で勝利に導いた。3連覇を狙うサントリーは初黒星を喫して2勝1敗。
聖地秩父宮を訪れた1万7576人を完全に魅了した。世界最高のプレーヤー、カーターがトップリーグデビューした。武器の左足のキックで得点を量産。前半20分にはトライも決めて計21得点。1人で相手の全得点を上回る活躍で3連覇を狙うサントリーに土をつけた。
「勝ててよかった。やっとトップリーグの試合に出ることができて、うれしく思う」。素直に勝利を喜んだ。マン・オブ・ザ・マッチに選出されたことに「チームメートがよく頑張ってくれて。みなさんの頑張りで私の仕事がやりやすくなった。感謝したい」と話した。
開始早々のトライで得たゴールにいきなり失敗した。「プレッシャーがあった。これまで数千回のキックに成功しているけど、思う通りにいかなかった」と苦笑いした。それでも立て直してリードして迎えた後半に2本のPGを成功。大きなダメージを与えた。
FL橋本主将は「ダン・カーターがいい流れを作ってくれて、オールブラックスはダテじゃないと思い知らされた」と頼もしい仲間に感謝。相手のSH流主将は「オプションが常に2、3個あるのでこっちも迷う。ギャップがあれば走ってくるし。倒れない強さもある。すべてにおいてレベルが高い」と脱帽した。
来日会見でカーターは「優勝に貢献したい」と誓った。初戦を終えて「毎週毎週ちょっとずつ成長しないといけない。それができればプレーオフにいけるし優勝できる。ただし、簡単なことではない。ハードワークし続けることが必要」。14年ぶりのVへ、名門を復活させる。