奥原希望、3年ぶり2度目の優勝に王手「力を出し切って楽しさ伝えたい」
「バドミントン・ジャパン・オープン」(15日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子シングルス準決勝が行われ、昨年の世界女王・奥原希望(23)=日本ユニシス=は、世界ランク17位の大堀彩(21)=トナミ運輸=を2-0で退けて決勝に進出。3年ぶりの優勝に王手をかけた。
決勝が懸かる日本人対決で、奥原がエースの意地を見せた。持ち味の粘り強さで絶好調の大堀からミスを誘い、第1ゲームを21-12、第2ゲームも21-12と大差をつけた。
日本のファンの前でトップレベルのプレーを披露し、「(大堀)彩選手とはいつも一緒に練習しているが、点差以上にレベルの高いラリーができた」と自負。攻守のメリハリも目を見張り、「仕掛けるところは仕掛けて、無理しないところは無理せずに主導権を握れたことが勝因」と胸を張った。
昨年のこの大会は右膝の故障で準決勝を棄権し、涙を流した。思い入れの強いホームゲームで、15年大会以来2度目の優勝に王手を懸けた奥原は「(決勝で)力を出し切って、日本のお客さんにバドミントンの楽しさを伝えたい」と力を込めた。