桃田賢斗が初V王手「勝ち負けより成長した部分見てもらいたい」

 「バドミントン・ジャパン・オープン」(15日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子シングルス準決勝が行われ、世界選手権金メダルの桃田賢斗(24)=NTT東日本=が、世界ランク1位のビクトル・アクセルセン(24)=デンマーク=に2-0で勝利し、決勝進出を決めた。日本男子による大会初制覇に王手を懸けた。

 日本のファンの前で世界最高峰の戦いを制した。第1ゲームは大きくラリーを展開しながらの我慢勝負となったが、桃田は終盤にポイントを重ねて21-18と先取。第2ゲームもスピードを落とさず、中盤以降に引き離して21-11と圧倒してみせた。

 これでアクセルセンには14年トマス杯から8連勝と相性の良さを発揮したが、「今日は予想以上に長いラリーに耐えてきて、スマッシュも取ってきた」と相手の粘りに脱帽。「心が折れそうになったが、お客さんの声援で立て直せた。1ゲーム目を取られていたらどうなっていたかわからない」と紙一重の勝負を振り返った。

 3年ぶりの出場となったホームゲームで、初優勝にも王手を懸けた。「ラスト1試合、勝ちたい気持ちはあるけど、コートでの立ち居振る舞いだったり、1球への執着心だったり、勝ち負けよりも成長した部分を見てもらいたい」。不祥事による謹慎期間も経ただけに、世界王者たるプレーを観客の目に焼き付ける。

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