大鵬孫・納谷 恩師からの“喝”電話で星を五分に「すごい気合入る」

隠岐の浜(右)を押し出しで破る納谷=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲秋場所・11日目」(19日、両国国技館)

 “昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、幕下60枚目の納谷(18)=大嶽=が隠岐の浜(八角)を押し出して3勝目(3敗)を挙げ、星を五分に戻した。

 立ち合いから出足よく攻め切る完勝。幕下では押し切れず、苦戦続きだっただけに久々に納得の一番。「しっかり前に出られたので良かった。もっとはじく感じがいいけど、気持ちは前に出ていた。手と足がしっかり出た」と力を込めた。

 埼玉栄の恩師、山田道紀監督から前日に電話があり「攻めきらなきゃ。差されてもあのまま出られるだろ」とカツを入れられた。中学、高校と6年間、指導を受けた。「すごい気合い入ります。励ましもあるし気合を入れ直してくれる」と、力をもらった。

 負ければ、初の負け越し、三段目に降下だったが残った。あと一番に勝ち越し、幕下残留をかける。「しっかり気負うことなく勝ちにいきます」と、有終締めを誓った。

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