元日馬富士 稀勢の里にエール「長く続けて」 都内で個展、絵をあげてもいい?
元横綱日馬富士の個展「第七十代横綱 日馬富士絵画展」が19日、東京・銀座の日動画廊本店で行われ、元日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏が報道陣向けの特別発表会に出席した。
自身がモンゴル・ウランバートル郊外に幼稚園から高校までの一貫校を設立したことを記念して、日動画廊で20日までの短い期間ながら個展開催が実現した。現役時代から、絵を描くことが趣味として知られていたが、引退後から今年にかけての作品も展示されている。
秋場所では、現役時代に1日何十番もの稽古を重ねたこともあるライバルの稀勢の里が奮闘している。「稀勢の里関とは十代からずっとライバルとして稽古して一緒に戦ってきた仲間」としみじみと語りつつ、「人を応援するのは結構、難しいことだなと思います。願い通りにならないことがいっぱいありますから。でも心の中でずっと長く続けてほしい(と思っている)し、国民の皆さまに勇気と感動を与えていただきたいなと心から願っています」と綱を張り続けることを期待していた。
現役時代に描いたという富士山に横綱を合わせた「横綱」は自信作の一つで、同タイトルでさまざまな色合いの作品がある。これについても「あげるんだったら、稀勢の里にあげたい」と語っていた。
ビャンバドルジ氏は30日に引退相撲と断髪式を行う。