入場券完売!キャンセル待ち40人も当日券1枚も出ず なおみ祖父も北海道から

 「女子テニス・東レ・パンパシフィック・オープン」(19日、アリーナ立川立飛)

 衝撃の59分26秒-。全米オープンで初優勝した大坂なおみ(20)=日清食品=が、凱旋初戦となるシングルス2回戦で世界ランキング30位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を圧倒し、6-2、6-1のストレートで準々決勝に進出した。満員の観客から感嘆のため息が漏れる快勝にも、大坂は「80%」と涼しい顔。「自分の上限がまだ分かっていないから、今日が100%とは言えない」と衝撃の“大坂節”まで飛び出した。

 入場券は前売りチケットで全席完売しており、当日券の販売はなし。それでも約40人がキャンセル待ちで列を作った。しかし結局、試合開始までにキャンセルは1枚も出ず。無念さを募らせながら帰路についたという。会場前横の広場では大坂の等身大パネルが用意され、多くの人が記念撮影をしていた。

 試合後は全米オープン優勝を祝し、大坂へ改めて万雷の拍手が送られた。「ちょっと恥ずかしい」と照れくさそうに笑った大坂。日本テニス協会からは、錦織圭(日清食品)の全米準優勝時は500万円だった報奨金800万円が送られた。

 また北海道根室市に住む大坂選手の祖父、鉄夫さん(73)も観戦に訪れた。17日には一緒に食事をしたといい「疲れもたまっていると思うが、思い切ったプレーで楽しんでほしい」と見守っていた。

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