大坂なおみ、さすが全米OP女王 難敵を59分26秒で圧倒…衝撃の発言も!
「女子テニス・東レ・パンパシフィック・オープン」(19日、アリーナ立川立飛)
衝撃の59分26秒-。全米オープンで初優勝した大坂なおみ(20)=日清食品=が、凱旋初戦となるシングルス2回戦で世界ランキング30位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を圧倒し、6-2、6-1のストレートで準々決勝に進出した。満員の観客から感嘆のため息が漏れる快勝にも、大坂は「80%」と涼しい顔。「自分の上限がまだ分かっていないから、今日が100%とは言えない」と衝撃の“大坂節”まで飛び出した。
女王の実力とはいかほどか、圧巻の試合運びで証明した。全米オープン優勝後の初戦、凱旋試合で大坂がプレーした時間はわずか59分26秒。1時間を切るスピード決着に「相手もとてもいい選手で難しかったけど、勝ててとてもうれしい」とにっこりはにかんだ。
詰めかけた2434人の感嘆の声が、何度も会場に響いた。開始早々第1ゲームをブレークすると、第2ゲームには193キロのサービスエースをズドン。さらに5-2の第8ゲームは15-30から3連続エースで第1セットを奪ってみせた。第2セットは1ゲーム目を奪われたが、その後6ゲームを連取。失ったゲームはわずか3。計10本のサービスエースでねじ伏せ、瞬く間に試合を決めた。
これには対戦したチブルコバも「大坂選手のサーブが素晴らしかった。大きな大会を制して自信も深まっているように感じた」とお手上げ状態だった。
全米制覇後、13日に日本に到着。相撲観戦にも訪れるなど、ドタバタの日々を過ごした。「原宿に行きたいし、東京ドームの横のジェットコースターに乗りたい」と心を躍らせていたが、「そんな時間はないのが現実」と大坂。肩を落としつつ、念願のカツ丼も封印。感慨に浸りすぎることなく今大会へと気持ちを切り替えた。「プレッシャーは感じなかった。むしろエキサイティングな気持ちになれた」。“ホーム”の地で生き生きとコートを駆け回った。
場内インタビューでは、何と呼ばれたいかと問われ「ナオミチャンがいい!」とおちゃめに笑った。すると会場からは「なおみちゃーん!」と声援が。鋭く力強いテニスとは対照的な“なおみワールド”も健在だった。一方で「全体的に見て80%くらいじゃないかと思う。自分の上限がまだ分かっていないから、今日が100%とは言えない」と衝撃発言も飛び出した。
果てしない伸びしろ。ハンパない破壊力。いつも、どこでも等身大の大坂が「女王」としての一歩を踏み出した。