渡名喜、悔し銀 17歳に連覇打ち砕かれた…
「柔道・世界選手権」(20日、バクー)
女子48キロ級の渡名喜風南(23)=パーク24=は決勝で17歳のダリア・ビロディド(ウクライナ)に一本負けし、2連覇を逃した。
渡名喜の連覇へのチャレンジは、17歳の新星に打ち砕かれた。決勝では警戒していた大内刈りで一本負け。渡名喜は「悔しい。やってきたことが少ししか出せなかった」。ぬぐってもぬぐっても、涙があふれ出た。
ビロディドは今年の国際大会で負けなし。172センチと48キロ級では破格の長身で、148センチの渡名喜とは身長差が実に24センチ。今年2戦2敗と分も悪かった。対策を入念に練り、寝技などに活路を求めたが、日の出の勢いのビロディドの牙城を崩すには至らず。女子の増地克之監督は「東京五輪では彼女を倒さない限り金メダルはない。打倒ビロディドの包囲網をつくって戦っていく」と語気を強めた。
渡名喜は「次は絶対勝てるように」と言葉を絞り出す。大学時代は地方大会ですら勝てない時期を乗り越えた。強大な壁がまた一つ、渡名喜を強くする。