豪栄道、鶴竜吹っ飛ばし11勝目 白鵬止める!「お客さんを沸かせられる相撲を」
「大相撲秋場所・13日目」(21日、両国国技館)
大関豪栄道が横綱鶴竜との「2敗対決」を制し、優勝争いに踏みとどまった。14日目に13戦全勝で単独トップの横綱白鵬と対戦。白鵬が勝てば5場所ぶり41度目の優勝が決まる。大関高安も平幕阿炎を突き出して2敗を守った。かど番大関の栃ノ心は正代にすくい投げで敗れて7勝6敗。関脇御嶽海は連敗を5で止めて7勝目を挙げた。
逆転優勝へ望みをつなぐ2敗同士の対決は、豪栄道が鶴竜を破った。「狙った通り。自分の相撲が取れている」と充実した表情だった。
鶴竜が突っかけて2度目の立ち合い。豪栄道は左で張って中に入り、横綱の引きに乗じて一気に突進。相手を押し出して土俵下まで吹っ飛ばす会心の攻めで11勝目を挙げた。14日目は白鵬との大一番。自身が負ければ優勝決定となるだけに「しっかりと、お客さんを沸かせられる相撲を取りたい。思い切ってやるだけ」と気合を入れ直した。
3連敗で優勝の可能性が消えた鶴竜は「集中していないからこうなる」と落胆の色を隠せなかった。14日目の稀勢の里との横綱対決については「楽しみたい」と話した。