紀平梨花がシニア初戦で優勝 トリプルアクセル2本で世界最高
「フィギュアスケート・オンドレイ・ネペラ杯」(22日、スロバキア、ブラチスラバ)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の紀平梨花(16)=関大KFSC=は、フリーも1位の147・37位、合計218・16点で、シニアデビュー戦にして衝撃の初優勝を飾った。
フリーはトム・ディクソン氏振り付けの「ビューティフル・ストーム」。紀平自身が「雷の音や波の音があって、地球の誕生というテーマ」と話していた、エネルギッシュな曲だ。冒頭で大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-3回転トーループの連続ジャンプを着氷。続く2度目のトリプルアクセルも降りて見せた。
その後も指先まで気持ちのこもった演技で観衆を魅了。最後の3回転サルコーで着氷が乱れたが、大きなミスなく演じ切り、演技後は両手で小さくガッツポーズした。得点を確認すると、両手でバンザイ。田村岳斗コーチとともに拍手し、満面の笑顔を見せた。
紀平がマークしたフリーの147・37点は、今季世界最高得点。今季から新ルールとなったため過去の記録はリセットされたが、平昌五輪で宮原知子(関大)がマークした日本女子最高の146・44点も上回った。
また合計点はジュニアのトルソワ(ロシア)が221・44点をマークしているが、シニア女子では今季世界最高となった。