山県 9秒台は「神様が出ていいよと言うまでは」10秒01で大会3連覇
「陸上・全日本実業団選手権」(23日、ヤンマースタジアム長居)
男子100メートル決勝が行われ、ジャカルタ・アジア大会銅メダリストの山県亮太(26)=セイコー=が10秒01で優勝した。2位は桐生祥秀(22)=日本生命=で10秒22。無風だった。
山県は「9秒台が出ず悔しい部分もあるが、まだチャンスはある」と来月の国体(福井)へ夢を持ち越した。8月のアジア大会では自身2度目の10秒00(追い風0・8メートル)で銅メダルを獲得。今回は昨年9月の同大会で日本歴代2位タイとなる10秒00(追い風0・5メートル)をマークした好相性のトラックだっただけに、桐生が持つ9秒98の日本記録更新にも手応えを感じていた。
それだけに「もどかしさは正直ある」と山県。「神様が(9秒台が)出ていいよと言うまでは、次に向けて頑張るしかない」とひたすら天命を待っている。