桐生、山県に敗れ「地力が足りない」実業団選手権で10秒22の2位、来年は挑戦者で

 優勝した山県亮太(左)と、2位の桐生祥秀(右)=ヤンマースタジアム長居
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 「陸上・全日本実業団選手権」(23日、ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートル決勝が行われ、ジャカルタ・アジア大会銅メダリストの山県亮太(26)=セイコー=が10秒01で優勝した。2位は桐生祥秀(22)=日本生命=で10秒22。無風だった。

 先行する山県の背中は遠かった。桐生は「地力が足りない。追いつこうと思っても今日は差を感じた」と率直に語った。今季ベストは10秒10。「10秒0台が出なかったのも高3から初めて。10秒0台か9秒台でシーズンを終わりたかったが、うまくいかなかった」と悔しい最終戦となった。

 日本記録保持者として迎えた社会人1年目は苦しいシーズンとなった。「シーズンインの時にタイムが出ないと引きずるなと思った」。要因の一つに自ら挙げたのが精神面だ。「シーズン初めは、タイムを守りきろうという守りの姿勢で行っていた。自分の日本記録がもっと続けばいいなと思っていた」

 しかし、記録が伸びない中で「そう思っているのは、自分の体が負けを認めているということ」と気づいたという。最終戦で山県に完敗し「これで吹っ切れました。(来季は)挑戦者としていきたい」と明るい表情で語った。

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