白鵬、引退危機回避の稀勢の里にエール「8場所超えて結果出した、立派な横綱」
大相撲秋場所(23日千秋楽、両国国技館)で自らの記録を更新する41度目の優勝を果たした横綱白鵬(33)=宮城野=が24日、都内で優勝一夜明け会見を行った。復帰場所で2桁白星を挙げたライバル・稀勢の里についても言及。「立派な横綱」と称えた。
白鵬が優勝を飾った場所は、8場所連続休場明けの横綱稀勢の里が進退を懸けた場所でもあった。2桁星を挙げて引退危機を乗り越えた後輩横綱にはエールを送り続けてきた。
「8場所連続休場は想像できない。本当に見事に2桁勝利。対戦した時は互いにちゃんと勝ち越して横綱初対戦ができた。気持ち良くいい緊張感で臨めた。横綱として15日間経験して、もっと引っ張ってもらいたい。間違いなく次は引っ張っていく人材。プレッシャー、苦しい経験を生かして欲しい。来場所も対戦できる。『楽しみ』という言葉は私は使わないけど、そう感じています」と、心に響くものがあった。
稀勢の里の存在がどういうものかを問われると「強いお相撲さんが私を磨いてくれた。そこで頑張れた。眠っているものを燃えさせてくれる力士。横綱12年目、いろんな場所を経験した。稀勢関にももっと経験して感じてもらいたい。8場所超えて結果を出せた。立派な横綱。彼も横綱として生まれた宿命を感じている」と、たたえた。