白鵬、亡き父も楽しみにしていた東京五輪「何らかの形で活動できれば」
大相撲秋場所(23日千秋楽、両国国技館)で自らの記録を更新する41度目の優勝を果たした横綱白鵬(33)=宮城野=が24日、都内で優勝一夜明け会見を行い、亡き父と東京五輪への思いも語った。
白鵬は、この日午後の便でモンゴルに帰国の予定。今年4月9日に亡くなった天国の父ジジド・ムンフバトさんにようやく優勝報告ができる。父は男子レスリングで64年東京大会から五輪に4大会連続出場。68年メキシコ大会では銀メダルを獲得。モンゴル初の五輪メダリストになった。年に1度開催される「ナーダム」のモンゴル相撲では6度の優勝を果たすなど国民的英雄だった。
父子で楽しみにしていた2020年の東京五輪まで現役続行は今の最大の目標。「誰かのために頑張る時に力が出せる。子供の頑張りが親は一番うれしい。(父は)いなくなってもどこかで見ている。そう思って頑張れば結果も出る。何とか元気で東京五輪を迎えれば、何らかの形で相撲協会とともに手伝い、活動できればと思います」と、1年10カ月後に迫った祭典を見据えた。