横審 10勝の稀勢の里に安ど 真価を問うのは九州場所「完全復活になってほしい」

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は24日、都内で定例会合を開き、8場所連続休場明けの秋場所で10勝を挙げて進退危機を乗り越えた横綱稀勢の里(田子ノ浦)に対する安どの声に包まれた。

 北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「委員全員が『ホッとした』ということ。来場所へ向け復活の足場ができた」と評価した。一方で相撲内容に関しては、まだ不安がある。「若干、弱いなという場面があった。そういう点は来場所以降、鍛え直して完全復活になってほしい」と優勝争いを期待した。

 真価を問うのは九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)。「来場所また前半戦で負けが込んで、という状況なら考えなきゃならない。そうならないように頑張ってほしい」と注文をつけた。

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