貴乃花親方、協会への対抗措置「現在はございません」
大相撲の貴乃花親方(元横綱)が25日、都内で、日本相撲協会に退職届を提出したと発表したことについての会見を開いた。協会に対して、法的措置を含めた何らかの行動をとるのかとの質問も出たが「現在はございません」と否定した。
続けて質問に「身を引くことのみの会見か」とも問われたが「はい」と明言した。会見場が弁護士事務所であったため、法的措置を取るのではないか、という推察からの質問だった。
貴乃花親方は、3月に、昨年の秋巡業で発生した元横綱日馬富士による傷害事件の対応に問題があったとして、「告発状」を内閣府に提出し、のちに取り下げたが、この会見で協会側からこの告発状の内容を事実無根であったと認めるよう働きかけられたと告白。また、協会の理事会ではいずれかの一門に所属しないければいけないと決定されたことを踏まえ、いずれかの一門に所属するには、前出の告発状が事実無根であったことを認めることが条件とされたため、「真実を曲げて、告発は事実無根と認めることは私にはできません」として、「断腸の思い」で「引退届」として相撲協会に退職を届け出たと発表した。