貴乃花親方、相撲協会の改革は「かなわぬもの」
日本相撲協会からの退職を表明した貴乃花親方(元横綱)が25日、都内で会見を開いた。従前から相撲協会を変革したい、という意向を示していたが、「引退を届け出ておりますのでかなわぬものだと思います」と語った。
これから願うものとしては「弟子たちが大きなけががなく、大病を患うことなく、これだけを願っております」と千賀ノ浦部屋への転籍を申し入れた弟子たちのことを思いやった。
日本相撲協会との関係性を断つのか、と念押しされると、「提出しましたので、そういうことになるかと思います」と短く回答。外部から、相撲協会の変革に関わっていく考えを問われても「現在のところ、まったく考えはございません」とした。
貴乃花親方は2010年の理事選で、当時所属していた二所ノ関一門を離脱して立候補し、理事に当選。相撲協会に変革が必要だと訴える様子から“貴の乱”と評されることもあった。