貴親方の「引退届」協会受理せず 「退職届が必要」と芝田山広報部長

貴乃花親方の会見を受けて、日本相撲協会としての見解を説明する芝田山広報部長=東京・両国国技館
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 貴乃花親方(元横綱)が25日、日本相撲協会からの退職を表明し会見を開いたことを受け、協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が東京・両国国技館で取材に応じた。貴乃花親方の提出した「引退届」や、所属力士らの千賀ノ浦部屋への所属変更願いを受理していないと発表した。書類に不備があるためとしている。

 まず、引退届については、協会として必要な書類は「退職届」であるとし、「仮に同じ意味合いだとしても退職届を提出してもらう必要がある。その上で受理するかどうか決定することになる」とした。

 また、弟子の所属変更願について、千賀ノ浦親方の署名・捺印が書類になかったと報告。「このままでは受理することができない」とした。協会は千賀ノ浦親方にも確認をし、これらの書類が提出される30分ほど前に電話で話があっただけで、詳細な打ち合わせが両親方の間でなかったことを確認した。

 2点の書類について、「これは受理することでもないし、転属届にしたって、ちゃんとした書類が整っていないとなりますから、どうこう言える状況じゃないということです」と受理できないと語った。

 つまり、貴乃花親方は25日の時点では相撲協会に籍を残したままとなる。芝田山広報部長は「ご本人は会見の中で、私は協会から身を引きましたという感じでおっしゃっていますけども。こちらは書類も整っていなければ受理をしたわけでもない。ちゃんと順を追って手続きがなされないことには」との見解を示した。

 さらに26日には貴乃花親方が配属されている審判部で、番付編成会議が行われるため、「いち協会年寄としては、明日も出ていただくのが通常であると私は思います」とした。

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