原沢久喜、一本背負いで一本負け「食らうとは思わなかった」3決勝利しメダルは確保
「柔道・世界選手権」(26日、バクー)
バクーで男女各1階級が行われ、女子78キロ超級で昨年2位の朝比奈沙羅(21)=パーク24=は決勝でリオデジャネイロ五輪銀メダルで2013、14年世界女王のイダリス・オルティス(キューバ)に延長の末、指導3による反則勝ちを収め、初優勝した。男子100キロ超級でリオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(26)は準々決勝でモンゴル選手に一本負けしたが、敗者復活戦と3位決定戦を制して銅メダル。初出場の小川雄勢(22)=明大=はタジキスタン選手との3回戦で反則負けして敗退した。
原沢は準々決勝で一本背負いで投げられ一本負け。「担ぎ技の受けには自信があり、食らうとは思わなかった」と畳に座り込んだ。4月末でJRAを退社。「安定した場所が『逃げ道』だと感じた」。退路を断って2020年を目指そうと、あえてフリーに転じた。3位決定戦には勝ってメダルを確保。「これから調子を上げて東京に照準を合わせたい」と2年後を見据えた。