山県亮太が「神様」と思った天才ランナーは現在…
陸上男子100メートル、アジア大会銅メダリストの山県亮太(26)=セイコー=が30日、TBS系で放送の「消えた天才」に出演。中学時代に「神様だな」と思ったライバルがいたことを明かした。
小学校時代から陸上に取り組み全国大会でトップクラスの成績を残していた山県。広島・修道中入学後も学校で短距離は一番だろうと疑っていなかったところ、小学校時代サッカー部だった陸上の素人に負けてショックを受けたという。同じ学年とは思えない大柄な同級生は茅田昂さんという男性。中学時代は山県に対し、11勝1敗と圧倒していた。
2人は修道高、慶大と同じ環境で陸上に励む。そんな2人に明暗が分かれたのが慶大時代。日本歴代5位のタイムを出し、ロンドン五輪に出場した山県に対し、茅田さんは記録を更新することなく伸び悩んだ。中学時代に大柄だった茅田さんは、典型的な早熟タイプで以降身長が伸びず、タイムも伸びなかった。
茅田さんが陸上を引退し、就職することを決めた慶大4年時、2人は全日本インカレの400メートルリレーに出場した。2走・山県、3走・茅田さんとバトンをつなぎ大学日本一に輝く。
茅田さんは「私の中で大切なレース。(山県は)一番尊敬している人」とコメントした。現在、日本人2人目となる9秒台に目前に迫っている山県も「本当の意味で仲間。今の僕があるのは彼のおかげ」とライバル茅田さんについて語った。茅田さんは現在、商社マンとして世界をまたにかけ、仕事をしているという。