錦織圭 日本選手への苦手意識明かす「友達と勝ち負けは…」

杉田との日本人対決を制し、初戦を突破した錦織圭=武蔵野の森総合スポーツプラザ
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 「男子テニス・楽天ジャパンオープン」(1日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 1回戦が行われ、世界ランク12位で第3シードの錦織圭(28)=日清食品=は、プロ転向後初対戦となった同100位の杉田祐一(29)=三菱電機=との日本人対決を6-4、6-1で制し、4年ぶり3度目の優勝へ、白星発進を決めた。

 2年ぶりの楽天オープン参戦となった錦織だったが、序盤は動きが硬く、ショットミスが目立ち、思わぬ苦戦を強いられた。第1セットはしのぎながら、ワンチャンスを生かして奪うと、第2セットはようやく本来の多彩なショットが決まり始め、圧倒。ジュニア時代以来となる杉田との対戦を「1セット目は、正直メチャメチャ硬かった。自分でもビックリするぐらい。久しぶりの感覚だった。仲のいい選手(との対戦)というのもあるし、2年ぶりの日本というのもあった」と、苦笑いで振り返った。

 ツアーを回る中で、日本人選手と対戦する機会はほとんどない。どちらかというと仲間意識が働いてしまうという。「以前、添田選手と戦った時もそうだったけど、宙に浮いているような感覚がある。う~ん、そうですね。友達と勝ち負けをつけたくないというスポーツ選手らしくない感情がちょっとあって。私情は関係ないんですけど、同じ日本人と対戦すると若干いろんな思いが出てくる」と、告白した。

 それでも、前日には西岡良仁が深センオープンでツアー初勝利を挙げるなど、上げ潮ムードの日本男子テニスを、けん引するのは自分だという自負はある。「うれしいですね。(ダニエル)太郎ちゃんが優勝した時も、杉田くんが優勝した時もそうだけど、よっしー(西岡)も怪我から復帰して強くなって帰ってきた。同じ日本人としてすごくうれしい」と喜びながら「自分がランクを上げて、可能性を示していくことで、周りの選手がモチベーションとしてもらってくれると思う。しっかり努力をして、結果を出していきたい」。

 2回戦はペール(フランス)と対戦。日本のエースとして、大会V3へ突き進む。

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