「テニス・中国オープン」（１日、北京）

　女子シングルス１回戦で第８シードに入った全米オープン覇者で世界ランキング６位の大坂なおみ（２０）＝日清食品＝は予選を勝ち上がった世界９１位のザリナ・ディアス（カザフスタン）を６－４、６－３のストレートで下した。

　初戦は突破できたものの、大坂は試合中に何度も納得がいかないという表情を浮かべた。それでも、失敗を引きずることはなく、落ち着いたプレーで格下のディアスをストレートで退けた。

　「サーブが良くなかった。特にファーストサーブが入らなかった」と振り返る。ダブルフォールトもあり、思わずラケットで地面をたたいて叫ぶ場面も見られた。

　それでも決まるかに見えたディアスの強いストロークにバックハンドで追い付き、会場の拍手を浴びるなど、要所で確実にポイントを稼いでいった。

　終盤はディアスにミスが目立ち始め、最終的には力の差を示してのストレート勝利。観客に手を上げて応えた全米オープン女王は、引き揚げる際には冷静な表情だった。