錦織圭、スーパープレー連発で3年ぶり準々決勝進出「ここからさらにギアを上げて」
「男子テニス・楽天ジャパンオープン」(3日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
男子シングルスの2回戦が行われ、第3シードの錦織圭(28)=日清食品=がブノア・ペール(29)=フランス=に6-3、7-5で4強入りした2015年以来3年ぶりの同大会での準々決勝進出を決めた。
第1セットは序盤から錦織が圧倒した。第2ゲームではネット際での攻防から相手の頭上を抜くボレーを決めるなどしブレークに成功。第4ゲームでも、相手のネット際でのチャンスボールであえて諦めたかのようなそぶりから反応して拾うと、相手が返したボールを読み切ってポイントにつなげた。このゲームもブレークし、第5ゲームまでの5ゲームを連取。第6、第7、第8ゲームは連続で落としたものの、第9ゲームはキープして6-3でこのセットを手にした。
相手のサービスから始まった第2セットは、第2ゲームでブレークされてしまった。第5ゲームを、3度ジュースになる熱戦を鋭いクロスのショットで制してブレーク。第6ゲームをキープし、第7ゲームも相手の短いスライスに鋭い出足で追いつき鋭角に返すスーパーショットなどでブレークした。しかし、このゲームを取れば勝利という第10ゲームでブレークを許してしまい5-5になった。
相手サーブの第11ゲームは、前に出てきた相手の体を狙う強烈なショットでブレークし、再びリード。第12ゲームをキープして勝利した。
試合後、コート上のインタビューで錦織は「出だしはめちゃくちゃ良かった。セカンド(第2セット)は危ない場面も多々あったけど集中力を保って、最後まで戦えた。彼の好きなプレーをさせないように、バックは強烈なので、できるだけボールを散らしてプレーした」と試合を振り返った。5日予定の準々決勝へ「ここからさらにギアを上げて、またあさっての試合、頑張ります」と語った。次戦の対戦相手は、シチパス(ギリシャ)とデミノー(オーストラリア)の勝者。