日大・宮川選手、アメフット部復帰…チーム再建へ償い 関学大は「決断に敬意」
日大アメリカンフットボール部による悪質タックル問題で、前指導陣から指示を受けて反則を実行した日大の宮川泰介選手(20)が3日、代理人を通じ、4日の練習からアメフット部に復帰することを発表した。
5月の会見では、アメフット部には戻るつもりがないことを表明していたが、文書で「厳しいチーム状況を立て直していくチームメートをよそに、私自身が何もせずにいることが無責任であると感じ、思い悩む日々を過ごしてきました」と述懐。橋詰功新監督と面談し、チーム再建に向けて復帰を打診されたことを明かし、「迷惑を掛けたチームメートに対する償いとして、部に復帰して、新監督のご指導をいただきながら、チームを再建していきたいとの考えに至りました」とした。
また、復帰を後押しした関学大の被害選手やその家族に対し、「復帰に関してお言葉をいただいたことも私の決断を後押ししてくれました」と感謝。「多くの方にご迷惑をおかけしましたことをしっかりと心に刻み、今後の糧といたします」とつづった。
宮川選手に「やらなきゃ意味ないよ」などと悪質タックルを指示した内田前監督、井上前コーチは辞任。部は関東学生連盟から今季の公式戦出場停止処分を受けており、処分が解除される見込みの来年春に向けて、チーム再建を進めている。
日大アメフット部に宮川選手が復帰することに関し、関学大アメフット部は3日、「宮川泰介選手の部活動への復帰に賛同し、批判を受ける覚悟をもっての勇気ある決断に敬意を表します。チームメートとともに日大フェニックスの再生・復活に向けて尽力されることを強く期待しております」とのコメントを発表した。