28歳の錦織圭、98年生まれの対戦相手に驚き「最近じゃん」 準決勝は天敵ガスケと

 「男子テニス・楽天ジャパンオープン」(5日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 シングルス準々決勝が行われ、第3シードの錦織圭(28)=日清食品、世界ランク12位=は、第5シードのステファノス・シチパス(20)=ギリシャ、同15位=を6-3、6-3で破り、3年ぶりとなる同大会の準決勝進出を果たした。

 初対戦となった20歳の新鋭に何もさせない盤石のテニスで貫禄を見せつけた。ただ、自身よりも9歳下の若手の台頭に驚きも感じたようで、「試合前のアナウンスで(シチパスは)1998年(生まれ)って…最近じゃん!って」と苦笑いした。

 錦織自身は12月で29歳になるだけに「いろいろと思い返すものがあった。18歳の自分の考え方や、試合への入り方。今とが確実に違うので」と感慨深げ。「今はいい意味で落ち着いて、どっしりと構えている。昔はアグレッシブだけど荒々しかった。いろいろあって今があると感じた」と、自身の足跡をあらためて振り返った。

 シチパスだけでなく、21歳のズベレフ(ドイツ)、18歳のフェリックス・オーガー・アリアシム(カナダ)、19歳のデミノー(オーストラリア)らの名前を挙げながら、「ここ1、2年でガラッと選手が替わってくると思う。最近、また若い選手が出てきているなと感じる」。台頭する新世代とは今後対戦する機会も増えるが、経験とテクニックで立ち向かう。

 6日の準決勝ではリシャール・ガスケ(32)=フランス、世界ランク25位=と対戦する。初対戦から6連敗した“天敵”だが、16年シーズンに2勝した。最後に対戦したのは16年の全仏オープン4回戦で4-6、2-6、6-4、2-6で敗れている。過去の対戦成績合計では錦織の2勝7敗。

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