大坂なおみ、大逆転で4強!苦闘の2時間半…地元の張帥を撃破「とても消耗した」
「テニス・中国オープン」(5日、北京)
第8シードに入った全米オープン覇者で世界ランキング6位の大坂なおみ(20)=日清食品=は準々決勝で同45位の張帥(中国)に逆転勝ちした。大坂は準決勝でアナスタシヤ・セバストワ(ラトビア)と対戦する。
大坂が苦しみながら約2時間半もの激闘を制した。サーブが安定せず、ラリーでも何度もポイントを落とした。「とても消耗した」と話したが、何とか4強入りした。
第1セット最初のサービスゲームでダブルフォールトなどからブレークされる低調な立ち上がり。第1サーブも不調でラリーになると、地元の大声援を受ける張帥の気合に押された。相手の正確なサーブにも手を焼いた。リターンに失敗し、思わず叫び声を上げて悔しがる場面も。思い通りにプレーできず、何度も天を仰いだ。
「いつもより感情的になった」。試合の合間にコーチのサーシャ・バイン氏が近寄ると泣きそうな顔をタオルで覆った。「落ち着け」とのアドバイスを受けたという。
第3セットは3-5と追い込まれ「勝ち負けを考えるのをやめて、今どうするかだけを考えた」。第9ゲームでラリーを制し、第12ゲームまでを連取。最後はサービスエースを決め、疲労感を漂わせながらも相手と抱擁して健闘をたたえ合った。