山県亮太、今季最終戦・準決勝は全体1位10秒39 決勝へ「できる準備を」
「福井国体・陸上」(6日、9・98スタジアム)
男子100メートル準決勝が行われ、悲願の9秒台を狙う山県亮太(26)=セイコー=は向かい風1・6メートルの条件の中、10秒39をマークし、全体1位で決勝進出を決めた。
日本海に居座る台風25号の影響により、午前の予選から強烈な南風でのレースが続いており、ここまで100メートルのレースはすべて向かい風となっている。ただ、レース内容自体は悪くない。「予選より内容をよくしようと思っていた。具体的にはスタートを。もうちょっと改善できるかなと思います」と、前を向いた。
昨年9月の全日本実業団で日本歴代2位の10秒00をマークし、今年6月の日本選手権では10秒05。8月のジャカルタ・アジア大会では2度目の10秒00で銅メダルを獲得し、先月行われた全日本実業団では無風条件で10秒01。絶好調で迎える今季最終戦。条件さえ整えば、9秒台は目前と見られるが、あとは風次第。現状では決勝(16時50分スタート)も向かい風の可能性が高いが「今後どういう条件で大事な試合があるかわからない。どんな風でも、向かい風でも、追い風でも出来る準備をして臨みたい」と、力を込めた。