織田信成、高得点に「今季も頑張れそう」非公認ながら“羽生超え”

 「フィギュアスケート・ジャパン・オープン」(6日、さいたまスーパーアリーナ)

 プロアマ混成の日本、欧州、北米チーム対抗戦「ジャパン・オープン」が行われ、合計621・91点のチーム日本が2年ぶり9度目の優勝を果たした。2位は欧州で558・14点、3位は北米で516・45点だった。

 競技はフリーのみで行われ、チーム日本の先陣を切った織田信成(31)が、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、176・95点の高得点を出し、羽生結弦(ANA)が先月のオータムクラシックで出した165・91点を上回る高得点。冒頭の4回転トーループ-3回転トーループでGOE(出来栄え点)3・26と大きく加点がつくと、その後もトリプルアクセル、3回転ルッツなど次々と高得点ジャンプに成功した。

 最後は「ヤングマン」の「Y・M・C・A」に合わせてポーズを繰り出し、全出場選手の中で最もファンを沸かせた。個人では平昌五輪男子銀メダリスト、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=186・69点で1位、織田は2位だった。

 5年前に現役を引退したが、この大会では好成績を残してきた。昨年は4年ぶりに4回転ジャンプを2本決める活躍。「去年を最後にするはずだったけど、平昌五輪で頑張るみんなの姿を見て、ルールが変わったこともあり、もう一度頑張ってみようと思った」と振り返った。GOEの幅が広がった新ルールで、この日3点以上の加点がついたのは宇野と織田だけだった。

 現役時代からライバルだった高橋大輔は今季、現役復帰したが、織田は指導者、タレント、シーズン中は解説者として活躍している。ファンからの大声援に「たくさんパワーをいただいた。今季も頑張れそうです」とフィギュアシーズンの佳境を前に、気合を入れていた。

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