宇野、意地の“今季世界最高点” 日本2年ぶりVに貢献 信成さん刺激「立場が…」

 3位の北米チーム(左)、2位のヨーロッパチーム(右)と笑顔を見せる日本チーム。中央左から坂本花織、宮原知子、宇野昌麿、織田信成=さいたまスーパーアリーナ(撮影・金田祐二)
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 「フィギュアスケート・ジャパンオープン」(6日、さいたまスーパーアリーナ)

 日本、欧州、北米によるフリーのみのチーム対抗戦で行われ、平昌五輪男子銀メダリストの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は、176・95点をマークしたプロスケーターの織田信成さん(31)の会心の演技に刺激を受け、186・69点の“今季世界最高点”をマークし、男子で1位となった。オープン大会のため、国際スケート連盟(ISU)非公認の参考記録となる。織田さんは2位で、宮原知子(関大)、坂本花織(シスメックス)で臨んだ日本は合計621・91点で2年ぶり9度目の優勝を果たした。

 会場から巻き起こる拍手と大歓声に、演技を控えた宇野は内心焦った。織田さんが4回転-3回転の連続トーループを決めるなどし、今季世界3位相当の得点をマーク。9月のロンバルディア杯における自身の得点も4・9点上回られた。

 宇野は「正直、織田くんより低い点数を出してしまうと、違う意味で立場がないというか…。現役としていいのかなと思った」と苦笑い。「大量リードをキープして優勝しないと」と集中した。

 序盤の4回転フリップは転倒したが、その後は演技をまとめ、演技後は安堵(あんど)の表情。参考記録ながら、今季世界1位の得点で五輪銀メダリストとしての意地を見せ、織田との“ワンツー”で日本の勝利に貢献した。

 昨年の大会では転倒などミスが相次ぎ「僕のせいで優勝できなかった」と責任を感じていただけに「優勝できてすごくうれしい」と笑顔。織田は宇野に対して「日本男子を引っ張ってくれるたくましいスケーターになった」と目を細めた。

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