錦織圭またV逸…決勝8連敗「いつも入るショット入らず…」前日までとは別人
「男子テニス・楽天ジャパン・オープン」(7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
シングルス決勝が行われ、第3シードの錦織圭(28)=日清食品、世界ランク12位=は、ノーシードから勝ち上がってきたメドベージェフ(22)=ロシア、世界ランク32位=に2-6、4-6で敗れ、4年ぶりの大会制覇を逃した。これで決勝では8連敗となった。
錦織はオールストレートで勝ち進んできた準決勝までとは別人のようにリズムを崩した。第1セットは、サービスゲームの第4ゲームで相手にブレークを許すと、第8ゲームもキープできずに2-6。第2セットも波に乗れないままリターンゲームを取れず、第10ゲームをブレークされて力尽きた。
前日までは絶好調。サーブはライン上に吸い込まれるように決まり、ラリーもコースを突いて優位に立ったが、この日はミスを連発した。「焦りもなく、なるべく攻撃的なプレーを心がけたけど、バックもフォアもいつもなら入っていたショットがなかなか入らず、それが2、3点続くと難しかった」と首をかしげ、「もっといいテニスができたと思うが、もったいない。今日はいいところがなく終わってしまった」と肩を落とした。
試合直後はタオルで顔を覆った。「もちろんショックはショックです。内容は良くなかったので。これだけ今週良くて(決勝は)全力を出そうとしても出せなかったので」。それでも、シーズン全体を振り返った上では「十分すぎる1年ではある」。右手首の故障から復帰し、一時は39位まで落ちた世界ランクも12位まで上昇。「さっきまではショックだったけど、上海(マスターズ)もあるので残り試合を頑張りたい」。自身に言い聞かせるように、気持ちの切り替えを強調した。