錦織圭、魔の決勝8連敗 格下相手にストレート負け「ショックはショック」

 「男子テニス・楽天ジャパン・オープン」(7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 決勝が行われ、シングルスは第3シードで世界ランク12位の錦織圭(28)=日清食品=が同32位のダニル・メドベージェフ(ロシア)に2-6、4-6で敗れた。4年ぶり3度目、ツアーで約2年8カ月ぶりの優勝は果たせず、決勝で8連敗。メドベージェフは今季、通算とも3勝目で優勝賞金38万4120ドル(約4340万円)を得た。ダブルスはマクラクラン勉、ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)組が優勝。マクラクランは内山靖崇(北日本物産)と組んだ昨年に続く優勝でツアー3勝目となった。2週連続制覇はダブルスの日本男子では初。

 会場は深いため息に包まれた。マッチポイントを握られ、後がなくなった錦織が打ち返したボールは、あさっての方向へ飛んでいく。ホームゲームでの4年ぶりの優勝は霧散。「もちろんショックはショック。これだけ今週は(調子が)良かったのに、(決勝は)全力を出そうとしても出せなかった」。またもあと1勝が遠かった。

 16年2月のメンフィス・オープンを最後に優勝から遠ざかっており、ツアー決勝はこれで8連敗。「緊張もなかったし(前夜は)ぐっすり眠れた」と言うものの、“魔の決勝”では、前日までとは別人のように格下相手にリズムを崩した。

 相手のサーブに押され、自身のサービスゲームではミスを連発。「いつもなら入るショットがなかなか入らず、それが2、3点続くと難しかった」。第1セットを2-6で落とすと、第2セットも波に乗れず力尽きた。

 決勝での戦績について聞かれると、「勝てていないのは事実だけど、僕はそんなに気にしていない」と気丈に振る舞った。「久々の決勝だったし、うれしかった」「決勝までこられたことも評価できる」。自身に言い聞かせるようにポジティブな言葉を並べた。

 今シーズン全体では右手首の故障から復調し、39位まで落ちた世界ランクは12位まで上昇。年内のトップ10復帰も射程に入れているだけに、ここで落ち込んでいる暇はない。すぐに上海マスターズに出場するため、「残りの大会をどう戦うか」と前を向いた。

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