高橋大輔、復帰戦は3位「これが今の実力。あと上げていくだけ」【一問一答】
「フィギュアスケート・近畿選手権」(8日、尼崎スポーツの森)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位で4年ぶりに現役復帰した2010年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(32)=関大KFSC=はフリー118・54点、合計195・82点で復帰初戦を3位で終えた。全日本選手権(12月・大阪)の出場権がかかる11月の西日本選手権(名古屋)への進出が決定。優勝は206・80点の友野一希(同大)だった。
高橋は、冒頭の3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプこそ成功させたが、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒。その後もミスが続き、不完全燃焼の演技に終わった。それでも表現力を表す演技構成点は81・02点の高得点をマーク。成果と課題とを得た復帰初戦となった。
試合後の一問一答は以下の通り。
-今日の演技を振り返って。
「最低ですね。今まで、練習でもここまでボロボロはしたことがなかったので。今季現役復帰してからこんなにボロクソな演技は練習含め初めてだった。これがまあ、試合っていう緊張感だと思うし、SPフリーと2日続けてやる難しさだと思う。この2日間を通して僕自身課題もたくさん見えてきて、本当に、悔しいというところより、これが今の自分の実力なんだとすごく実感した。ここからあと上げていくだけだなと言うことも強く、同時に思った」
-SPがよかったことでプレッシャーになった部分はあったか。
「SPの前から緊張していた。SPは時間が短い分ある程度気合で持って行けた部分があったけど、フリーは気持ちだけでは持って行けない部分(が大きかった)。それこそフリーは練習が大事だとあらためて感じたし、気持ちだけでは持って行けないと強く感じた。SPよりは体の動きとかはすごく良かったので、あとは体の動きと気持ちと調整と、うまく合わせるようにしていかないとなと思った」
-11月の西日本、そこを勝ち抜いての全日本へ向けては。
「そうですね…。いやまじで、このままじゃ本当にヤバイので(笑)もうなんか、とりあえずやるしかないかなというところです。全日本が目標なので全日本まで上げていけるように。全日本の最終グループもこのままじゃ残れないので。今日のフリーなんかは西も通過できるかどうかという演技だと思うし。全日本最終グループは入れるように、せめて後半だけは何があってもミスしないようにやっていかないといけないと」