デーモン閣下、輪島さんとNHK相撲解説の思い出 放送後にお礼「何よりの宝もの」
大の相撲ファンとして知られるミュージシャンでタレントのデーモン閣下が9日、ブログを更新し、この日、訃報が報じられた元横綱・輪島の輪島大士さんについて「深い愁嘆を感じざるを得ない」とその死を悼んだ。
デーモン閣下にとって、輪島さんは特別な存在だった。9年前の初場所で、デーモン閣下とともに、約23年ぶりにNHKのテレビ解説者として出演。金銭問題から、廃業となり、長く角界との関わりがなかった輪島氏だが、ブログによると「当時の北の湖理事長の取り計らいもあって解説者として出演され、長期に渡る角界との公式的な絶縁状が解消された」という。この解説時には、デーモン閣下もゲストとして一緒に出演。「放送が終わった後に氏からの礼の言葉を頂戴した。相撲ファンとして何よりの宝ものである」と格別な思いを抱いたようだ。
デーモン閣下は、「吾輩は輪島や北の湖、貴ノ花を見ながら相撲もいろはを学び、その魅力にどっぷりとはまっていった」といい、輪島氏が角界を去った後、プライベートでも交流を深めるようになったという。歌が大好きだった輪島氏の還暦時には、デーモン閣下が新曲をプレゼントするも、咽頭がんが発覚し、声が出づらくなったことから、新曲は幻に終わったことを残念がった。
この1年は病気のため「人に会いたがっていない」ということから、デーモン閣下も見舞いには行かず、見舞い状を出すにとどまっていたという。「角界を去る際は色々とあって良く言われないこともあった氏だが、実際は人と人とのつながりを大切にし気遣い深く、気さくで明るい人柄であった」と輪島さんの人柄を偲んだ。