マラソン日本記録の大迫傑、2時間1分台の世界記録も「やればできる」
7日に行われたシカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録をマークし、3位となった大迫傑(27)=ナイキ=が10日、成田空港に帰国した。
今年2月の東京マラソンで設楽悠太(26)=ホンダ=がマークした2時間6分11秒の日本記録を更新し、日本人で初めて2時間5分台をマークした。ただ、タイムについては「特にそういうところに興味がない。もう終わったことだと思っている」とし、「もともと帰国する予定でしたけど、よりスッキリした気持ちで帰ってこれた。残り3マイルで離れたけど、そこまでしっかり勝負ができたし、次に繋がるレースだった」と、2時間5分11秒で優勝したロンドン、リオデジャネイロ五輪2大会連続長距離2冠で、マラソンに転向したモハメド・ファラー(英国)らとの激しいレースを充実した表情で振り返った。
これが3度目のマラソンで、毎回自己記録を更新している。アジア人で初めて5分台に突入したが、慢心とは無縁。「まだまだ上を狙える。4分台、その先も狙っていかないと」。先日のベルリンマラソンでキプチョゲ(ケニア)が2時間1分39秒の世界記録を樹立。ついに世界は1分台に突入した。それでも大迫は「やればできる。徐々にでも近づいていきたい。そういう気持ちは持っていたい」と、力強く語った。